外反母趾

女性に多い外反母趾

症状の軽い方を含めれば、中年以上の女性の実に半分近くが外反母趾の悩みを抱えているようです。

 

外反母趾をそのままにしていると、

足指の痛みのほかに、膝痛、足首痛、股関節痛、腰痛、肩こり等、様々な痛みを引き起こすことがあります。

 

当院では、外反母趾の患者さんには下記の内容で施術を行っております。

 

・カサハラ式テーピング固定療法(¥1000 材料費、技術料込)

・歩行指導

・軽い運動療法

・フットケアサポーターの装着

 

軽度の症状であれば割と早期に症状が改善しております。

(当院の今までの統計では1ヶ月位でほぼ痛みが消失しております。)

 

お早めに受診をお勧めいたします。

 

 

 

 

 

 

 

テレビ岩手ニュースプラスワンに外反母趾をテーマに出演しました。       ↓↓2015/6/18放送

テーピング療法のビフォァーアフター

 

 

 

 

 

テーピング前の状態です。

 

 

 

 

 

テーピング後の状態です。

 

 

 

 

 

テーピング前の状態です。

 

 

 

 

 

テーピング後の状態です。

 

 

 

 

 

テーピング前の状態です。

 

 

 

 

 

テーピング後の状態です。

外反母趾とは

外反母趾について少し説明いたします。

 

原因
原因については個人差が大きく発生が圧倒的に女性に多い為、環境要因と遺伝的要因が上げられている。
 

 

①横中足靭帯(横アーチ筋)低下要因:足の指の付け根にある横中足靭帯が、伸びたり、緩むことにより足の筋バランスが崩れ、足の指を引っ張ってしまい、結果として親指が曲がってしまい変形する。80%の割合で小指が親指側に曲る内反小指がある。一番多いケースである。
 

 

②環境要因:指を正しく使えていない状態(指上げ歩行)・足に合わない靴を履いている(特にかかとの高い靴を長時間履いている)場合になりやすい。はだしで歩く機会が減り、足の筋肉が未発達であることも外反母趾の原因になっています。また、近年社会状況の変化から立ったまま行なう仕事が増えたことも原因として上げられている。
 

 

③遺伝的要因:一般的に男性より女性の方が関節が柔らかく、筋肉の発達も弱いためになりやすい。また親指の長さが足指でもっとも長い場合に外反母趾になりやすいとされる。




外反母趾の進行外反母趾の時期は、

可逆期、拘縮(こうしゅく)期、進行期、終末期に分けられます。
 

 

【 可逆期 】可逆期とは、足の親指が外側に曲がっていても、内側に曲げようと自分で力を入れたり、外から力を加えれば、簡単に指の位置が元に戻る時期です。靴をはいている間は、親指が押されて外反していても、はじめのうちは、靴を脱げば、筋肉や関節包、靱帯などの伸縮力によって、元に戻ります。
 

 

【 拘縮期 】長い間、外反母趾が続いていると、内側の関節包や靱帯が縮んでしまい、親指を外側に曲げる内転筋も短くなり、拘縮が起き、外転筋や手の指で、足の親指を正常な位置に戻そうとしても、元に戻らなくなります。
 

 

【 進行期 】さらに外反母趾が続くと、親指のつけねの関節が、親指を曲げる母趾屈筋腱の上から、内側に外れてしまいます。こうなると、足の指を曲げたり伸ばしたり、する力が、親指を外側に曲げ、第一中足骨を内側に広げるように働くので、もはや靴に押されなくても、立って歩こうとして、親指に力を入れるだけで、親指が外側に曲がってしまい、外反母趾が自然に進行します。
 

 

【 終末期 】こうして、外反母趾が進行していくと、ついには、親指は第二指の下にもぐり込み、親指のつけねの関節は脱臼します。こうなると、親指を踏み返すのが難しくなります。しかし、腱が親指を引っ張っても、脱臼して回転中心を失っているので、もはやこれ以上外側に曲がらなくなります。



外反母趾のチェック

外反母趾かどうかは、親指の曲がった角度、すなわち外反母趾角で決まります。

外反母趾角は、第一中足骨と母趾基節骨がつくる角度です。

外反母趾角は5~8度が正常で、15度以上は外反母趾です。

20度までは軽症、20~40度までは中等度、40度以上を重症の外反母趾としています。
自分でチェックするときは、足の内側のラインで、親指のつけねが曲がる角度を測ります。

紙の上に立って体重をかけ、親指の出っぱりの前と後ろに定規を当て、2本の線を引き、その角度を分度器で測るとよいでしょう。

その角度が15度以上ならば、整形外科を受診してください。

 

 

 

外反母趾になりやすい人

外反母趾に対する注意が必要な人に共通するのは、「女性」、「遺伝」、「体質」、「環境」です。
もし「女性」で、「母か祖母が外反母趾」で、「関節が柔らかく、足が平らで、親指が長く」、「決められた靴で長時間立ち仕事」しているなら、外反母趾に注意が必要です。
また、外反母趾は圧倒的に女性に多く男性・女性の比は、10対1にもなります。

ハイヒールをはじめとする先細の靴が外反母趾の主な原因といわれていますが、生涯靴をはかない地域の人たちを調査しても、女性の外反母趾患者は男性の3倍以上に達します。
そのため、女性であるだけで外反母趾になりやすいわけです。



外反母趾を予防するための靴

外反母趾を予防するための靴は、以下の通りです。
 

・足の指が自由に動くこと。 

・靴の先端が親指の方によっている。 

・靴が三角形でないこと。 

・親指と小指の付け根の周りが大きめのもの。 

・低めのヒール(3㎝程度のもの、5cmは超えない)のもの。 

・甲革が軟らかく、親指の付け根に縫い目がないもの。


外反母趾とo脚との関係
o脚がコンプレックスという方はいませんか?
実は、程度の差こそありますが、日本人の90%が該当すると言われているのです。

まっすぐ立った時に、両ひざの間に隙間が空いてしまい、アルファベットの「O」のように見える状態を言います。
親がそうだから、o脚は遺伝だと思っている方が少なくありませんが、実際は、生活習慣や癖など、後天的なことが原因になっています。

そして、骨自体が変形していることは少なく、多くの方は、関節や筋肉の状態で、曲がって見えるだけなのです。

つまり、その原因を取り除き、矯正をすることで改善が望めるのです。
原因は、さまざまありますが、猫背や横座り、内股歩きなど、普段の姿勢、座り方、歩きかたなどの癖や、足に合わないハイヒール、自然に治るべき幼児期のo脚が治らなかった、激しいスポーツ、外反母趾、偏平足などです。

まず、これらの原因を改善しましょう。
特に、外反母趾を持っている方は、痛みを避けるために、無意識に足の内側、つまり痛む親指側に体重をかけるのを避け、かばいます。そうすると、外側に体重を乗せるようになることで、o脚になっていきます。

つまり、いくら矯正をしても、足に痛みがあるうちは、そこに体重を乗せることができないのです。
そのため、まずは外反母趾の治療を優先して行うことで、その原因を解決することから、始めます。その上で、あぐらや足を組まずに、意識して膝を付けて椅子に座ったり、正しい歩きかたを意識してするようにしましょう。
靴は足に合った物を選びたいですね。ストレッチやエクササイズ、矯正体操などもあるので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、ひざが10cm以上開くなど、症状が重い場合は、整形外科で相談しましょう。

o脚を矯正することで、体のゆがみが軽減し、見た目が良くなるばかりではなく、ゆがみが原因で起きていた頭痛や腰痛、肩こり、冷え性、生理痛などの諸症状が軽減することが期待できます。




外反母趾になる歩きかた
ハイヒールを履いていれば、必ず外反母趾になるのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。ハイヒールを愛用していても何の問題も持たない方はたくさんいるのです。
それは、どうしてなのでしょうか。原因は、足に合わない靴ばかりではなく、歩きかたも関係があるためなのです。
外反母趾の原因とされる歩きかたは、「ペンギン歩き」と言われるものです。普通は、歩く場合にかかとに体重を乗せ、つま先の方へ移動し、次の一歩を出します。ところが、かかとに体重を乗せたまま、次の一歩を出してしまうと方がいるのです。まるで、ペタペタ歩きのペンギンのように見えます。
見た目が悪いばかりではなく、足裏の筋力や機能が低下し、足指の動きが退化していきます。自分の歩きかたを、まず意識してみましょう。もし、ペンギン歩きをしているようなら、正しい歩きかたを手に入れたいですね。
まず、ヒールなどの足に負担をかける靴は避けたほうがいいですね。地面に足を着く時に、かかとだけでなく、小指の付け根、親指の3点に力を入れることを意識します。

足の指を使って地面を蹴り上げるようにして、大股で歩きます。

膝は伸ばした状態で歩くのではなく、膝をあげて、柔軟性を持たせ、リズミカルに歩きましょう。

全体的に美しい姿勢を意識します。
また、靴は自分の足に合ったものを選びます。外反母趾気味の方は、専用のサポーターやソックスを利用するのもいいですね。
正しい歩きかたは、見た目の美しさばかりではなく、足の健康や、体全体のバランスにも影響してくるのです。
また、靴は、必ずしもハイヒールが禁止なわけではありません。

しっかりと足に合っているものであれば、問題ないのです。

きついものは、もちろんよくありませんが、大きすぎるものも、つま先に負担がかかります。

サイズが合っていて、足指が靴の中で自然な状態を保て、中で足がすべらないようなものを選びます。

外反母趾のサポートグッズを併用し、負担を軽減するのもいいですね。




外反母趾の治療・テーピング
もし、外反母趾になってしまったら、治療をするのでしょうか。
症状によっては病院で手術をすすめられる場合もありますが、多くの方はテーピングで矯正します。
テーピングをするだけでも、痛みや苦痛を軽減することができます。変形を完全に戻すことはできませんが、ある程度の改善は期待ができます。
テーピング法は、巻いたばかりは、多少、違和感がありますが、正しく巻けていれば、数分から数時間でなじみ、むしろ気持ちがよい状態になります。
ただし、肌が弱い方やテープが合わない方は、かぶれてしまった場合、無理に巻き続けないようにしましょう。
また、肌が弱い方は、テーピングをつける間隔を開けるようにして、足指の体操をしっかりやる方法があります。
手軽に利用できる外反母趾矯正グッズを利用するのもいいですね。ソックスタイプのサポーターやベルトタイプの矯正グッズがあります。

外反母趾は、片方しか痛みが無くても、バランスを整えるため、両足を矯正します。

症状にもよりますが、痛みは数週間から3か月で、変形は半年ぐらいで改善が見られる方が多くなっています。

辛い外反母趾を放置せず、早目の対策をとることをで、悪化を防ぐことができるのです。